2013/9/6 更新
『11人いる!』キャストインタビュー
「聞いちゃいました!収録の感想から、自分に似たキャラクターまで」

出演:阿部敦、山本和臣、鳥海浩輔、岸尾だいすけ




【質問1】収録の感想、印象に残ったことはなんでしょうか?

タダトス・レーン役/阿部敦さん
 私が生まれる前に書き上げられた作品で、劇中でも独特の言い回しがあったりして難しかったですね。でも「閉鎖空間内での人間ドラマ」という濃い内容は演じていて、とても楽しかったです。

フロルベリチェリ・フロル役/山本和臣さん
 原作を子供の頃に読んでいましたので、このお話をいただいた時には、名作に参加するというプレッシャーと、一方でフロルを自分が演じるんだという嬉しさの両方があり、何度も原作を読み返して収録に臨みました。収録が終わった今、最初に考えていたよりもとても楽しく演じることができて良かったです。

マヤ王バセスカ役/鳥海浩輔さん
 私の2歳の頃の作品です。なかなかそうした作品に参加することもありませんし、少女漫画が原作となっているので自分自身が読む機会もなかったのですが、非常に楽しく収録をすることができましたね。おそらく作品には、その当時の時代感のようなものがあると思うのですが、今回は新鮮な気持ちで演じることができました。あとは「王様、王様」と呼ばれて、非常に気分が良かったですね。(笑)

四世(フォース)ドリカス役/岸尾だいすけさん
 作品とは関係ないのですが、収録だけに関して言うと、初めてご一緒させていただいた山本くんの存在がとても印象に残りましたね。収録中には、つい何度も「君は本当に男なのかい?」と質問をしてしまいました(作品については別の項目でお話しましょう)。(笑)



(左)阿部敦さん、(右)山本和臣さん


【質問2】演じたキャラクターの印象、演じる時に意識したことは?

阿部敦さん
 タダは非常に真面目で誠実な印象ですね。 劇中では彼がキーパーソンになるシーンが度々ありますが、周りに助けられつつ物語を主導していく役割だなと思いましたね。演じる際に心がけたのは、作品にある独特の言い回しです。
例えば「ほっぺがイテテだ」というセリフがあるのですが、さて、どうやって演じようかな、と。(笑)でも、考えすぎても解決しないので、あえて出たとこ勝負、ノープランで挑みました。

山本和臣さん
 男の子でもなく、女の子でもない特殊な役ですね。僕自身もよく間違えられたりはするのですが。(笑)とはいえ、もともと喋り方は男っぽいですので、フロルを演じる時には、普段の自分を出しつつも、少し女の子っぽさがでるようにしました。

鳥海浩輔さん
 王様ということで、非常に志が高く立派な人を意識して演じました。それでいて、育ちが良いのでしょうね、感情表現が素直なキャラクターでもあったので、その辺りは若さを全面に出して演じました。気をつけたところは小物感を出さないようにしたことです。一歩間違えると、「大丈夫か?」というくらいの小物っぷりを発揮してしまうキャラクターでしたから。(笑)

岸尾だいすけさん
 実は、キャラクター設定を最初に見た時には、タダやフロル、王様に比べて、あまり印象に残りませんでした。もしかして、にぎやかしのような脇役かな、と。(笑)でも、脚本を読んで、実際に演じてみると、全くそんなことはなく、かなり重要なキャラクターでした。演じる時に一番気をつけたのは、優等生でインテリっぽいイメージなのですが、嫌みっぽくならないようにしたところですね。



(左)鳥海浩輔さん、(右)岸尾だいすけさん


【質問3】登場人物の中で誰がご自分に近いと思われますか?

阿部敦さん
 頭に血が上って子どもっぽくなった時の王様に一番近いかもしれないですね。冷静に考えて行動しなくなってしまうところとか。僕自身、あまり物事を深く考えずに行動してしまいますので。(笑)

山本和臣さん
 みなさんからも言われますがフロルですね。理由は言わなくてもいいでしょう。(笑)

鳥海浩輔さん
 頭の良さは置いておいて……フォースに近いと思います。フォースは、みんなの空気を読みつつ発言したりして、みんなのバランサーになっていますよね。私自身、王様のようにリーダーシップをガンガン発揮するというよりは、場の空気を読もうとするタイプなので、近いのではないかと思いました。

岸尾だいすけさん
 男か女かまだ分からないフロルですかね。僕も自分が何者かが分からないまま、その探求を続けている哲学者ですから……。(笑)